首都圏で9軒に住んでわかった、予算内で快適に暮らせる家の選び方

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広ければ住みやすい? 私が9回の住まい選びで気づいたこと

これまで私は、東京都と神奈川県で合計9軒のアパートやマンションに暮らしてきました。

間取りはワンルーム、1DK、1LDK、2LDKとさまざまです。9軒のうち1軒は購入した分譲マンションで、それ以外の8軒は賃貸住宅でした。

年齢や家族構成、その時々の生活環境によって、住まいに求める条件は変わってきました。

子どもと暮らしていた頃と、一人暮らしを始めてからでは、必要な広さも間取りもまったく違います。

そして、何度も引っ越しを経験するうちに、ひとつ気づいたことがあります。

住みやすさは、必ずしも部屋の広さや間取りの大きさで決まるわけではないということです。

今回は、実際に暮らしてみて住みにくかった3軒と、もう一度住みたいと思える3軒を振り返りながら、限られた予算の中で快適な住まいを選ぶために、私が大切だと感じていることをお話しします。

子どもと暮らしていた頃は、物が増える一方だった

9軒のうち、最初の3軒は子どもと一緒に暮らしていた住まいです。

この頃は、とにかく物が増える一方でした。

自分の洋服や日用品に加え、子どものおもちゃ、学校用品、成長に合わせて必要になるものなど、家の中には常にたくさんの物がありました。

広い部屋でも狭い部屋でも、物が多ければ家の中はごちゃごちゃしてしまいます。

片付けようと思って収納棚を買い、収納が足りなくなればまた収納家具を増やす。

整理するために、かえってお金がかかっていました。

その後、子どもと別々に暮らし、一人暮らしを始めることになったとき、私は「これからは自分の好きなものだけを持って暮らそう」と決めました。

そこで、かなりの量の持ち物を手放しました。

この経験が、私の住まいに対する考え方を大きく変えたと思います。

一人暮らしで経験した6軒の住まい

一人暮らしを始めてからは、合計6軒の住まいを経験しました。

そのうち3軒は、もう一度住みたいとは思えない住まい。残りの3軒は、機会があればまた住みたいと思えるほど気に入った住まいです。

興味深いのは、住みにくかった住まいが必ずしも狭かったわけではないことです。

むしろ、広すぎることが不便に感じられた住まいもありました。

住みにくかった家① 水回りとキッチンに収納がない1DK

最初は、東京都内の1DKです。

築25年ほどの建物で、特に水回りとキッチンの古さが気になりました。

キッチンのガスコンロは火力が弱く、お風呂も古くて、ゆっくりお湯をためて入りたいと思える状態ではありませんでした。

それ以上に不便だったのが、収納の少なさです。

洗面所にはタオルや着替え、洗濯洗剤、洗濯用品などを置く場所がほとんどありません。

お風呂から出た後の着替えを置くにも、いちいち別の場所を使わなければなりませんでした。

キッチンの収納も、基本的にはシンク下とコンロ下だけ。

吊り戸棚はありましたが、位置が高すぎて、椅子に乗らなければ手が届きません。

私は家で料理をすることが多いため、調理道具や食材を置く場所がないことは、かなりのストレスでした。

ここで気づいたのは、水回りとキッチンには、日常的に使うものを無理なく収納できる場所が必要だということです。

収納は、ただ数があればよいのではありません。

必要な場所にあり、使いやすい高さにあることも大切なのだと思います。

住みにくかった家② 新築で広いのに、使わない場所が多かった1LDK

次は、神奈川県横浜市の湘南方面に近いエリアにあった1LDKです。

50㎡以上ある広い部屋で、しかも新築。家賃も比較的安く、条件だけを見れば魅力的な物件でした。

ところが、実際に住んでみると、一人暮らしには広すぎました。

リビングは、テレビを見るスペースとダイニングスペースが分かれたような造りでした。

私はもともとテレビをあまり見ないため、テレビを見るためのスペースはほとんど使いません。

寝室も広く、ベッドとクローゼット以外の場所は使っていませんでした。

あるとき、自分が家の中で過ごしている場所を考えてみました。

ほとんどの時間をダイニングテーブルの周辺かキッチンで過ごし、あとは洗面所やお風呂を使い、寝室で眠るだけ。

リビングの半分と寝室の半分は、ほとんど使っていなかったのです。

これでは、広さがあっても自分にとっては無駄なスペースです。

さらに、家族の住む場所から離れていたこともあり、結局6か月で引っ越しました。

部屋が広いことと、暮らしが豊かになることは、必ずしも同じではありません。

使わない空間のために家賃を払う必要があるのか、考えるきっかけになりました。

住みにくかった家③ 購入した2LDKマンションで気づいた、明るさの大切さ

3軒目は、購入した2LDKの分譲マンションです。

購入した理由のひとつは、娘や孫が遊びに来られる場所を持ちたいと思ったことでした。

娘にとっての実家、孫にとってのおばあちゃんの家。

そんな住まいがあればよいなと思って購入したのですが、実際に暮らしてみると、私一人にはやはり広すぎました。

使わないスペースが多かったことに加えて、気になったのが部屋の明るさです。

リビングとキッチンには自然光が入るものの、2つの個室にはほとんど光が入りませんでした。

北西側の部屋は、西日が入る時間帯以外は昼間でも暗く、もうひとつの部屋もリビングとの仕切りを閉めると暗くなってしまいます。

この住まいで気づいたのは、私にとって自然光がとても大切だということでした。

強い直射日光が欲しいわけではありません。

昼間に照明をつけなくても、自然な光で明るく感じられる部屋が好きなのです。

間取り図だけではわからない、窓の位置や光の入り方も、住まい選びの大切な条件だと実感しました。

もう一度住みたいと思える3軒の住まい

一方で、実際に暮らしてみて、とても気に入った住まいも3軒あります。

その間取りは、ワンルームが2軒と1LDKが1軒です。

気に入った家① ウォークインクローゼットのあるメゾネット型ワンルーム

最初は、玄関を入ると階段があり、2階が居室になっているメゾネット型のワンルームです。

部屋は12畳ほどだったと思います。

キッチンと寝室がひとつの空間にありましたが、建物の造りによって、それぞれのスペースが自然に分かれていました。

この部屋で特に良かったのが、ウォークインクローゼットです。

季節を問わず洋服をまとめて収納でき、居室に余計な収納家具を置く必要がありませんでした。

洗面所には造り付けの収納がありませんでしたが、収納家具を置くスペースがあったため、タオルや着替えを整理できました。

浴室の横に小さな洗面台が付いていたので、シャワーカーテンを使って洗面スペースを区切り、細長い棚を置いて工夫していました。

浴槽の中でシャワーを使う生活でしたが、自分なりに使いやすく整えていました。

キッチン収納はそれほど多くありませんでしたが、当時は自炊と購入した食事が半々くらいだったので、特に困りませんでした。

トイレの設備も快適で、静かな住環境も気に入っていました。

唯一の難点は、駅から徒歩20分ほどかかったことです。

それでも、部屋そのものの住み心地はとても良いものでした。

気に入った家② 駅徒歩1分、自然光がたっぷり入るワンルーム

2軒目は、駅のすぐ目の前にあるマンションのワンルームです。

駅から道路を渡った場所にあり、徒歩30秒から1分ほどという便利な立地でした。

10階建てほどのマンションの6階で、南西向きの角部屋。

窓が大きく、一日中自然光が入る、とても明るい部屋でした。

ここに住んでいた頃に撮った写真は、自然光だけでとてもきれいに写りました。

それくらい、部屋の明るさが印象に残っています。

バルコニーも奥行きが深く、洗濯物を干すのにも便利でした。

洗面所には独立洗面台があり、洗濯機の上には棚が設けられていました。

そこにタオルや衣類などを収納できたので、水回りも快適でした。

キッチンはそれほど広くありませんでしたが、シンク下や食器棚を工夫して使っていました。

さらに、天井まである大容量のシューズボックスも便利でした。

駅に近く、自然光が入り、収納も確保されている。

この部屋は、今でももう一度住みたいと思える住まいのひとつです。

気に入った家③ 現在暮らしている40㎡の1LDK

3軒目は、現在住んでいる東京都23区内の1LDKです。

3階建てで、各階2戸、全部で6戸という小規模なマンションの2階に住んでいます。

広さは約40㎡、家賃は月14万円ほどです。

都内なので決して安い家賃ではありませんが、現在の私の生活には、とても合っていると感じています。

寝室もリビングも、広すぎず狭すぎず、ちょうどよい大きさです。

趣味の道具もありますし、娘や孫のものも少し置いています。

これ以上狭くなると、今の生活では少し窮屈に感じるかもしれません。

そして、この住まいの最大の魅力は収納です。

キッチンには壁面の棚があり、パントリーとして活用しています。

食材やグラス、日用品などを収納でき、この棚がなかったらかなり不便だったと思います。

シンク下、コンロ下、吊り戸棚にも収納があり、さらに食器棚を置いているため、調理器具や食器などを十分に収納できています。

洗面所には独立洗面台があり、上部には棚があります。

無印良品の布製収納ボックスなどを使い、日用品のストックを整理しています。

トイレにも上部の棚があり、予備のトイレットペーパーや掃除用品を収納しています。

シューズボックスも天井まである大容量のもので、靴だけでなく、靴乾燥機や靴のお手入れ用品なども収納できます。

日当たりについては、以前住んでいた明るいワンルームほどではなく、少し物足りなさもあります。

それでも、生活に必要な場所に収納があり、広さもちょうどよいので、今の暮らしにはとても満足しています。

9軒に暮らしてわかった、住みやすい家の条件

これまでの経験から、私が住まい選びで重視するようになったのは、次の5つです。

1. キッチンには十分な収納があること

料理をする人にとって、キッチンの収納は重要です。

調理器具、食器、調味料、食材のストックなど、日常的に使うものは意外と多くあります。

収納が不足すると、作業台の上に物を置くことになり、料理もしにくくなります。

特に自炊をする人は、キッチンの広さだけでなく、収納の量と使いやすさを確認した方がよいと思います。

2. 洗面所・浴室・トイレに収納があること

水回りには、タオル、着替え、洗剤、掃除用品など、さまざまなものが必要です。

収納がないと、別の部屋から物を持ってきたり、使うたびに片付けたりすることになります。

棚が最初から設置されていなくても、収納家具を置けるスペースがあれば工夫できます。

毎日使う場所だからこそ、使い勝手の良さが暮らしやすさにつながります。

3. クローゼットとシューズボックスは十分な容量があること

洋服や靴は、生活するうえで欠かせないものです。

クローゼットが十分にあれば、居室に収納家具を増やさずに済みます。

シューズボックスも、靴だけでなく、お手入れ用品や関連する道具を収納できると便利です。

私は特に、天井まである大容量のシューズボックスを気に入っています。

4. 居室は広すぎなくてもよい

一人暮らしの場合、生活の中心となる場所は意外と限られています。

食事をする、料理をする、仕事や趣味をする、眠る。

これらの活動が無理なくできれば、必ずしも広いリビングや寝室は必要ありません。

もちろん、自宅で運動をしたい人や、大きな作業スペースが必要な人は別です。

大切なのは、自分が家の中で実際に何をするのかを考え、それに必要な広さを選ぶことだと思います。

5. 自然光が入り、気持ちよく過ごせること

私は、日中に自然光が入る部屋が好きです。

直射日光が強く差し込む必要はありませんが、窓からやわらかな光が入ると、それだけで部屋の印象が変わります。

方角だけでなく、窓の大きさや位置、周囲の建物との関係も重要です。

可能であれば、内見の際には昼間の明るさを確認したいところです。

物を減らすことと、収納を確保することは矛盾しない

私は、一人暮らしを始めるときに多くのものを手放しました。

今でも、必要以上に物を持たないことは大切だと思っています。

ただ、何も持たない暮らしを目指しているわけではありません。

好きな料理を楽しむための道具や、趣味に使うもの、家族のために置いておきたいものなど、暮らしを楽しむために必要なものはあります。

収納があることで、そうしたものを無理なく持つことができます。

趣味が増えたり、新しいことを始めたりする余地も生まれます。

もちろん、収納があるからといって、何でも増やしてしまえば逆効果です。

必要なものを選んで持ち、それをきちんと収められる収納があること。

このバランスが、私にとって快適な暮らしの基本になっています。

限られた予算で住まいを選ぶなら、広さよりも暮らしやすさを

東京都内で住まいを探す場合、希望する立地、広さ、築年数、設備など、すべての条件を満たそうとすると、どうしても予算が上がってしまいます。

だからこそ、自分にとって何が必要で、何がなくても困らないのかを整理することが大切です。

例えば、使わない部屋をひとつ増やすよりも、必要な場所に収納があり、毎日の家事がしやすい住まいを選ぶ。

広いリビングにこだわるよりも、生活動線が良く、必要な家具が無理なく収まる間取りを選ぶ。

そんな考え方もあると思います。

私自身、広い1LDKや2LDKよりも、コンパクトなワンルームの方が快適だった経験があります。

一方で、今は趣味の道具などもあるため、40㎡の1LDKがちょうどよいと感じています。

必要な住まいの条件は、人生の段階によって変わっていくものです。

大切なのは、間取りの名前や面積だけで判断するのではなく、その家で自分がどのように暮らすのかを具体的に想像すること。

これまで9軒の住まいを経験して、私がたどり着いたのはそんな考え方です。

これから東京都内でお部屋を探す方にも、広さや築年数だけでなく、収納の位置や生活動線、自然光の入り方などに目を向けていただけたらと思います。

予算の範囲内でも、自分の暮らしに合った快適な住まいを見つけることは十分に可能だと思います。

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